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躁鬱気質?の私、SO-WOZZ少年の、日々思うことなど。
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久しぶりの更新。

色々なことが起きて、精神的に不安定だったために今までかかってしまった。

申し訳ない。今はだいぶ落ち着いているので、書いてみようと思う。



まず今月の頭、学園祭ライブ。

自身の野望実現やら存在価値の証明やらを思ってかなりリキが入っていた。

二つのバンドとも初日に組まれ、素人バンドからアジカンバンドへ、と理想の流れ。



そして素人バンドでの演奏。

クラスバンド、ということで、そのクラスの面々が客としてたくさん来ていた。

最初は「サンデーモーニング」から始まる予定だった。

曲を聴いたことのある方はご存じだろうが、この曲はギターの簡単なアルペジオから始まる。

俺がそのアルペジオを弾くところから曲が始まるのだが、

あまりの緊張で手が震えてまともに弾けない。いつもは何の苦もなく弾けるのに。

擬音で表すと、「タ~ララ~タララ、タ~ララ~」のところが、

「タ~ラ、ペニャ、タヌッ」みたいになってしまうぐらいだ。

「ごめん、もう一回やらせて」 この時点でかなりカッコ悪い。

客から煽りが飛んでくる。

二回目。「タ~ラ、プヌ、テナッ」・・・弾けない。

メンバーもさすがに焦ったようで、「落ち着いて!」と声を掛けてくる。

客からは「頑張れ~」の声。



「発表会」じゃなくて、「ライブ」という名目でやっているのに、これはかなりの大恥。

この時に「頼むから声を掛けないでくれ」とか思ってしまう俺がまた情けない。

高校時代の卓球の時から何も変わっちゃいないじゃないか。



・・・・・・



三回目。「タ~ララッ、タラヌッ、タ~ラヌ~」ギリッギリである。

何とか曲が鳴り出した。そのまま頭真っ白になりつつギターを弾き、歌い、一曲目終了。

俺の度重なるミスの影響か、他のメンバーの演奏もかなり危ういものだった。

強いて言えば声だけはいつもと同様くらいに出た。



サークルの皆さんがヒキ笑いでこっちを見ている。



そのまま二曲目、「空も飛べるはず」へ。

一曲目が終わって先ほどまでの緊張がようやくいくらか引いてきたのと、

この曲は歌わずにコードを弾くだけという簡単さからか、

俺自体はそれなりにソツなく演奏出来た、と思われる、多分。

ただ、他のメンバーとの息も合わず、曲としてはやはりいつものクオリティより低い。

「スーパーカオスタイム」 ニコ動にありそうな言葉が頭に浮かぶ。



三曲目、ブルーハーツの「終わらない唄」

この時点で大汗をダラダラかいているのが俺クオリティ。

汗をかくと体が動くようになるのだ。これも昔から変わらない。

緊張はほぼ無くなっている。曲もノリが良く、簡単なので、俺はほぼいつも通り弾けた。

ただ、ここでも微妙にメンバーとテンポやらキメが合わない。

結局俺にとっては終始不完全燃焼で終了。

どう考えても、俺がいわゆる「出鼻を挫く」ようなことをしたせいである。

メンバーに申し訳ない気持ちで一杯になる。

終わって片づけている最中、半分放心状態の俺に、ベースさん(♀)が

「次(の出番)まで引っ張るなよ」と、声を掛けたことだけ鮮明に覚えている。



一つ他のバンドを挟んで、次にアジカンバンド。

どうしてもさっきのミスを取り戻さなくては。それだけ考えてマイクの前に立った。



一曲目、ART-SCHOOLの「DIVA」

これは無事に演奏終了。緊張もほぼ無く、ギターも普通にいつも通り。声もいつも通り。

よし、イケる。そう思った。

二曲目、アジカンの「無限グライダー」

あらかじめ例のマルチエフェクターにインプットしていたこの曲用の音を呼び出す。

すると、理由はわからないがめちゃくちゃ音がハウる。

(ハウる=機材における何らかの理由でキーンという耳障りな音がすること)

キーンという音でギターの音が掻き消されるくらいだ。

本来、ライブではこういうことを防ぐために「PA」と言って、

バンド全体及び個人の音、音量バランスを調節する人がいるのだが、

その人に「これどうにかなりませんか?」と言っても

「いや、君のギターの問題でしょ」と、何故かまともに取り合ってくれない。

ギターの問題でしょ、と言われても、何もいじってないのに。

いつもはこんなことにならないのに。

結局ハウリングが酷過ぎて俺はギターの演奏が全くできず、

コードが鳴らせずに非常に地味で奇妙な曲を演奏し終了。

・・・・・・



三曲目、アジカンの「或る街の群青」、個人的に今回の目玉曲。

PAさんが対応してくれたのか、とりあえずハウリングは無くなっている。

で、軽くMC(ライブ中に間を持たせるために喋ること)を挟もうとしていると、

何故かベース君が「そんなん良いから早くやろうぜ」とキレ気味に俺に言ってきた。

急にそんな無粋なことを言われて俺は困惑した。

そしてさっきの曲のことを思い出して、彼の気持ちもわかったけれども、非常に悲しくなった。

演奏を始める。

・・・?

PAさんがした「ハウリングを無くす対応」は、「音を小さくすること」だったようで、

ハウリングが起きない代わりに俺のギターの音が小さすぎて聞こえないという事態に。

結局さっきとまったく変わらないわけだ。

また俺のコード演奏が無いから良く分からない曲になってしまい終了。

かつ、ギター君の練習不足があからさまに曲に反映されていた。

四曲目のART-SCHOOLの「Under My Skin」も全く同じで、

俺のギターの音が聞こえず、地味~な曲になって終了。



・・・・・・



「終わった」 終わった瞬間まさにそう思った。

終わったんだ。何もかも。

結局二ヶ月近くかけて一生懸命やってきたことも、

緊張とよくわからない偶然と、他人の怪訝な対応によって全部潰されちまった。

何の意味も無かった。馬鹿みたいだ。馬鹿みたい。



「俺練習不足でさ~、ごめんね~」いつもの調子でギター君が話しかけてくる。

俺はそれを無視して荷物をまとめた。

俺らの演奏をもって、屋内ステージの演奏はいったん休憩で、

他のサークルメンバーは屋外ステージに向かっていた。

本来なら俺も荷物を中において外を見に行くのだが、そんな気はもう失せていた。

とにかく早く帰りたかった。

荷物を外に出そうとすると、ベース君が「荷物は中において、外に行こうよ」と言った。

「帰りたい」というわけにもいかず、俺は曖昧な返事をした。

すると彼はこう言った。

「○○(俺のこと)何考えてんの?」俺は何を考えてるんだろう。知らねぇよ。



荷物を持って、外に出る。一度ステージを見に行くも、どう考えてもそんな気分で無い。

隠れるようにして、マンションに帰った。半分ベソをかきながら、吐き気を堪えて。

で、すぐ風呂に入って寝た。そうせずにはいられなかった。



翌日。朝からめまいと吐き気がする。心因性のものが大きいのだろうが、

こんな状態で学校に行く気なんて全く起きない。

本来は他のサークルメンバーの演奏を見ないと世間体が悪いのだが、

そんなことを言ってられる体調でも心境でも無い。

一日ほとんど寝て過ごす。

寝ながら、色んなことを考えた。

もう音楽は止めようか。というか死のうか。死のうかなんて言っても結局怖い癖に。

これだけ自己発揮をしようとしても報われないのなら、

もう何もかも諦めて、普通に勉強して普通に地元に帰って、適当に職について、

退屈でも面白くもない日常を過ごすのが良いんじゃないか。

実際それも悪くないなぁ。うちの親父みたいな生活。結構好きなんだよな、スローライフ。

見合い結婚して、子供に夢を託して、仕事上がりのビールが楽しみで、

ダビスタに熱中してみたり、小説を読み漁ったり、休日になればドライブに行ったり。

そんな生活・・・。そんなことを考えながらベッドでウトウトしていた。



夕方になって、やっと起きる気力が湧いた。ガンダムを見てから、飯を食いに松屋へ行く。

行く途中、昔の友人からメールが来る。高校の卓球部の副部長だ。

「お前の所の大学祭行きたいんだけど、他の大学の大学祭も行きたいんだよね~。

どうしよっか?どっか一緒に行く?」

変わる?変える。



続きは次回。バイト終わりで眠いのDEATH。
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1987/07/10
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