★ 時は終わる

苦しくなったら。何かしら溢れそうになって、

それが上手く還元できそうになかったら、

こうやってここで文章を書く。途切れ途切れ、まだそれは続いている。



相も変わらず、単純な娯楽、嗜好として、また表現物として、アニメを観ている。

げんしけん二代目を観た。

11話の斑目さん告白回、非常に素晴らしかった。

大学という、楽しくもあれ、モラトリアムの地獄の中から、

結局、社会に出て、それでも元いた居心地の良い場所に、

たとえ求められていなくとも、自分の欲求として戻ってきてしまう、

という感情と、

それでも、そういった呪縛、人間として、どうしても覆しかねない呪縛から、

影で何かの、誰かの助けがあって、

どうにかして、泥臭くても、もがいて、闘って抗って、

それを断ち切って生きていくということ。



斑目さんは、色んな人の力を借りて、闘った。

ずっとずっと、もがいて、見て見ぬふりをして、

それでも抗おうとしてきたことに、闘って、決着をつけた。

そして、それは「楽しかったんだ」。



不器用で、頭でっかちの割に人の機微に疎くて、

それでも優しくて、何より、血が通っていて、アツい。

最高だぜ。カッコ良かったぜ。斑目さん。



泥沼の中、汗かいて、鼻水とベソ垂らして歩く人間のために、

俺はまだ音楽をやり続ける。