★ 夜行列車の霹靂

約一週間の帰省を終え、東京に戻ってきた。

何度もこのブログに書いているが、やはり偶に実家に帰ると、

隣に誰かしら人間がいるということが、少し貴重なものであると認識させられる。

肉体的精神的安定を手に入れられる。

それはまず間違いなく俺をプラスに導くのだろうが、

あちらにずっといることで得られるそれは、

堅固な石像なんかを風化させてしまうような青い風と同じで、

浴び続けていれば俺が負けてしまう、と、

とりあえず今はそういう風に思いこむことしかできない。



帰りの特急電車の中で、人身事故のニュースが流れた。

おかげで電車は途中でしばらく停止し、俺は足止めを食らってしまった。

結局20分程度の遅れで済んだのだが、

部屋に帰ってきてネットを見ると、早速こんな記事が。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/murder/?1237815142

こんなニュースが当然のように毎日飛び交っている。

実家で観た地方局の昼のニュースは、いかにも平和そうだったのに。

全国ネットのテレビ局が悪いのか、地方局が悪いのか、

良く分からん世の中だ。



祖父や叔父、そして父親に何度も論じられ、諭されても、

それがちっともリアルに思えず、

まだどうにかしてみたら、どうにかなってしまうんじゃないかなんて、

そんなことを考えている俺は、まだ大人になりきれないらしい。

日常が、俺を待ってくれない風景がやってくるかもしれないらしい。

あと二年、か。