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躁鬱気質?の私、SO-WOZZ少年の、日々思うことなど。
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例えば、電子レンジや携帯電話から出る電波は近くの人間の体を貫通して、

それでいてどこかへ消え去っていく。

強力なものはガン細胞として残り、体を蝕むそうだ。









夕暮れ前、僕は川沿いの道を歩いていた。

「世界の端まで届く声より、君にだけ、伝えたいだけ」 耳元で誰かがそう言った。

羨ましくも妬ましくも、嘘だとも真実だとも思った。

そうだったとしたら、僕は確実に末期なのだった。

三面コンクリート張りのドブ川の水に、西日が反射してキラキラ光っていた。

どこぞの作家が、「川はその昔の趣を国家工事によって奪われてしまった。」

と憂いでいたのを思い出した。

「昔」を知らない僕には、それは随分とセンチメンタルに聞こえた。

ドブ川の中を遊ぶように歩いていた鷺が、一瞬よろけたような気がした。

ガードレールの内側には、草道が川の流れに沿って小さく広がっていて、

業者によって伐採されたらしい消し屑のような雑草に食糧を求め、

たくさんの雀がそこに群がっていた。

僕が近づくと、それらは一目散に逃げ飛んで行ってしまった。



そのままぼんやりと、川に沿って歩いた。

すると眼前から、男と女が近づいて来た。手を繋いでいる。

顔から判断するに、二人とも歳はそれほど若くはないようだ。

男は痩せ型で眼鏡をかけ、まさにサラリーマンといった風貌。

女は恰幅の良い体型で、テレビで見かける大家族の母を想起させた。

その腹はその体型から計算される範疇より少し余計に出っ張っており、

また、マタニティドレスと取れるような取れぬような、曖昧な服を着ていた。

女は終始ニコニコとしていて、男に何か話しかけた後、その腕に絡み付いた。

男は少し困惑しているような顔であった。



「あなたから散歩に誘ってくれるなんて珍しいね。」

「―そんな身なんだし、運動もたまには必要かな、と思ってさ・・・。」

「嬉しい!」



男にその気は無かったのだろうな、というところまで妄想して、僕はそれを止めた。

非常に後ろめたくなった。

どうか、あなたたちのうちの誰かが、ガンにかかりませんように。



あとがき?

正直発表するべきか否か迷った作品。

どちらかというと衝動がかったものになってしまいました。

これからこういうのを発表するべきかどうか迷うけれど、という意味も含めて今回発表。

散歩をしていて思ったことを大まかな題材にして書いてます。

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睡眠と覚醒の狭間に、私はいた。

からだがしびれる。うまく動けない。頭も思うようにはたらかない。

何が何だか分からない。

それでもじわりじわりと、体と頭は勝手に覚醒へと歩んでいった。

辺りは真っ暗で、まだ夜中のようである。非常に蒸し暑い。

いつも当然の如くそうするように、自身の布団の上で眠っていたのは確かなようだ。

体を捻り、枕もとの時計へと目を移そうとすると、右目に軽い痛みが走った。

痛みを自覚したと言う方が正しいのかもしれなかった。

こんな夜中に目が覚めてしまったのは、どうやらこの痛みのせいらしい。

「ゴミでも入ったか」 そう思って、目を擦った。

しかしながら、その痛みは改善されなかった。

何故眠っている間に目にゴミが入るのかということも、とんと理解出来なかった。

目を移した時計の針が歪んでいる。三時半だった。

再び擦った。痛い。何度擦っても同じだった。

何だか焦ってきた。明日、いや、厳密に言えば今日、何か大切な予定があったはずだ。

早く寝なければ差支えが出る。どうにかしなければ。

しかし不思議な事に、その大切な予定が、一体どのような物だったのか、

その詳細を全く思い出せないのだった。

いつもの私らしからぬほど、不安になった。目はまだ痛む。

遠くで鳴っていたサイレンが、こちらに近づいてくるのが聞こえた。

近づいてくるに連れて、近所の犬々が共鳴するように吠え出した。

それが益々不安を煽るのだった。

行ってしまうと、それきり吠えなくなった。

不安が少し影を潜めた代わりに、何だか虚しく、悲しくなった。

まだ目が痛い。いい加減うんざりしてきた。

親の敵のように強く擦った。それでも痛みは続いた。

むしろ痛みが増しているようだった。今度は何だか腹が立った。

パシャッ

急に、水の撥ねるような音がした。魚でも跳ねたのか。

ピシッ

急に、布団の横の机が音を立てた。ラップ現象という言葉が頭を駆けた。

いよいよ恐ろしくなった。

目の痛みを早急にどうにかして、寝てしまわなけばいけない、と強く思った。

意を決して、起き上がった。

そうして、机の横の椅子の上に前日乗せておいた鞄に手を捩じ込み、まさぐった。

小さい、プラスチックの物体が手に当たった。これだ。

勢い良く布団に仰向けに寝転がり、蓋を開け、点した。

点した瞬間、心地良い爽快感が右目を包んだ。

同時に、あれほど酷かった痛みも、スッと引いてしまった。

ようやっと安心出来た。わたしはそのままの体制から枕元へ目薬を放り投げて、

足元に丸まったタオルケットもそのままに、眠りへと洒落こんだ。

大きなあくびをした。口を大きく開けすぎて、閉める時に顎に違和感を感じた。

どこかからか、ボーンという時計の音が聞こえたような、気がした。



あとがき・・・?

久し振りに小説(まぁ100歩譲って昔のアレも小説としよう)を書いたもんで、

感覚を取り戻すのが難しかった。でも結果的にまぁ満足出来たかと。

実際に自分の身に起きた事を題材にしてます。若干脚色はありますが。

感想くれたら嬉しいなぁ。

最後に、「目薬」は救いじゃないです。

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★ プロフィール
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男性
誕生日:
1987/07/10
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