★ 悲しみの果て

今日はギターは弾かない、と決めたら、楽になった。

そうでなくても苦しみは続き、

夢はガチガチに錆ついて、

心はどんどんとちびていく。



灯は、まだある。が、揺れている。絶えず揺れている。



疲れたら休めと言われる。

呆れたからしゃべるなと言われる。

下手糞だから歌うなと言われる。

あの子からは何も言われなかった。

言わせてもくれなかった。



個性のかけらもない悲しみをぶちまけて

白けられるのが怖いから適当にうそぶいて呟くさえずりの

圧倒的な軽々しさと、それへの反響は、

何の役にも立たない。



灯は、まだある。2010年夏。灯は、まだある。

★ 時は終わる

苦しくなったら。何かしら溢れそうになって、

それが上手く還元できそうになかったら、

こうやってここで文章を書く。途切れ途切れ、まだそれは続いている。



相も変わらず、単純な娯楽、嗜好として、また表現物として、アニメを観ている。

げんしけん二代目を観た。

11話の斑目さん告白回、非常に素晴らしかった。

大学という、楽しくもあれ、モラトリアムの地獄の中から、

結局、社会に出て、それでも元いた居心地の良い場所に、

たとえ求められていなくとも、自分の欲求として戻ってきてしまう、

という感情と、

それでも、そういった呪縛、人間として、どうしても覆しかねない呪縛から、

影で何かの、誰かの助けがあって、

どうにかして、泥臭くても、もがいて、闘って抗って、

それを断ち切って生きていくということ。



斑目さんは、色んな人の力を借りて、闘った。

ずっとずっと、もがいて、見て見ぬふりをして、

それでも抗おうとしてきたことに、闘って、決着をつけた。

そして、それは「楽しかったんだ」。



不器用で、頭でっかちの割に人の機微に疎くて、

それでも優しくて、何より、血が通っていて、アツい。

最高だぜ。カッコ良かったぜ。斑目さん。



泥沼の中、汗かいて、鼻水とベソ垂らして歩く人間のために、

俺はまだ音楽をやり続ける。

★ 決別

社会だとか体裁だとか、そんなあほくさいもののために生きてんじゃねえぞ俺は。

押し付けるな。ふざけるな。

どうにかする。今に見てろ。

★ 近況

行き詰まったら、こうして文章に落とし込んで、取り急ぎ、心を取り繕う。

子供の頃、気付かなかったから、才能がないまま、奇跡のような努力も積み重ねることが出来ず、

欲求ばかり膨らみ、人とも解離し、それでも結果が陳腐だから、

何もしていないような連中に舐め腐ったような態度で見られる。



時間は流れて、人は死ぬ。

ただそれだけ、大きい音のする音楽に込めて、自分と人が、納得するようにしたい。

ただそれだけ。

それだけだから。

後は陳腐で良いから。



俺はまだ信じている。もう少し。もう少し。

★ 懐柔された怪獣

久しぶりに書くことにする。



約半年、曲が作れていない。作っては消し、作っては没、作っては諦めもあり、てな具合。

今までの壁を超えるため云々と言えば聞こえはいいが、

自分でも分かる妥協があるのも事実。



社会の圧迫から解放される為に、曲を作る。

が、キツイ。酒を飲む方が手っとり早い。

が、そういうことではない。そういう、普通の人間ではないことはだいぶ前から分かっている。

適当に慣らされて、休日に家族のショッピングに付き合って、

消費をして適当に酒を飲んで、適当にセックスをする、

そんな人間になってたまるか。



世捨て人と、社蓄の狭間、に身体ねじこんで、こじ開けるのが目標。

分かってるなら、さっさとやれ。